水虫

発症している方から感染すること

水虫を発症している方の皮膚からはがれ落ちた角質には、白癬菌が生息しています。これが付着すると感染します。さらに蒸れやすい靴を履くなど、状況が重なることで発症します。

感染源となりやすいのは、公衆浴場・スポーツジム・プールなどの足ふきマットやスリッパです。家族が感染している場合は、自宅のマットやスリッパも感染源となります。

白癬菌に感染しても、足を洗って乾燥状態を保つことで、発症を防ぐことが可能です。

外用薬

カビを殺す外用抗真菌薬という塗り薬を使用します。軟膏・クリーム・液体などの剤形があります。一度改善しても３か月～半年程度、続けることで再発防止につながります。

• クロトリマゾール
• 硝酸ミコナゾール
• 硝酸イソコナゾール
• ケトコナゾール

など

内服薬

内服薬は、外用薬よりも治療期間が短く済む傾向にあります。塗り薬では届きにくい爪のあいだなどに有効成分を行き渡らせることができるからです。

ただし、副作用や一緒に飲んではいけないお薬が多いため、慎重に選ぶ必要があります。

• イトラコナゾール
• 塩酸テルビナフィン

など

感染する環境を避ける

一番の予防は、公衆浴場・スポーツジム・プールなどの感染しやすい場所を避けることです。利用する際には、自宅からバスマットやスリッパを持っていくなど、不特定多数の方と共用しないようにするのもよいでしょう。

感染のおそれがあれば、清潔にする

公衆浴場・スポーツジム・プールなどの感染しやすい場所から帰宅したら、足をきれいに洗いましょう。また、白癬菌は皮膚や爪が乾燥すると繁殖しやすいため、洗ったあとはクリームなどで保湿することも大切です。

自宅で足を洗うまでに、白癬菌が自分の皮膚からはがれ落ちることも少なくありません。部屋を掃除することも大切です。

高温多湿の環境をつくらない

高温多湿の環境をつくらないことも大切です。白癬菌が足についても、すぐに発症するわけではありません。そのまま高温多湿の環境をつくることで発症します。そのため、革靴・ブーツ・長靴などの密閉性が高い靴を履かないことがおすすめです。また、使用した靴は、毎日乾燥させましょう。