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- 蕁麻疹（じんましん）
蕁麻疹について
蕁麻疹は、膨疹が現れて皮膚の一部が赤く盛り上がり、しばらく経つと消える疾患です。
膨疹は1～2ミリ程度の大きさのものから身体中を覆うようなものまであり、形も、円・楕円・線・花びら状など、さまざまなタイプがあります。
チクチクしたかゆみや熱感を伴う方も、少なくありません。
多くの蕁麻疹は数十分から数時間で治りますが、なかには1日中続くものもあります。何日も続く場合や表面が固くなる場合は、蕁麻疹ではない病気の可能性が高いでしょう。
蕁麻疹ができる原因
アレルゲンに触れたり摂取したりすること
蕁麻疹には、アレルギー性のものとそうでないものがあります。アレルギー性のものは、アレルゲンとなる物質に触れたり、摂取したりすることで発症します。接触や摂取のあと、すぐに症状が出ることもあれば、数時間後に出ることもあります。
蕁麻疹の原因となりやすいものは、以下のとおりです。
- 魚介類…サバ、サンマ、エビ、カニなど
- 肉類豚肉…牛肉、鶏肉など
- 乳製品や鶏卵…牛乳、チーズ、卵など
- 穀類や野菜…大豆、小麦、ソバなど
- 食品添加物…人工色素、防腐剤など
- 薬…抗生物質、解熱鎮痛薬など
- 植物
- 昆虫
- カビ類
- ウイルス
アレルゲン以外に考えられるもの
非アレルギー性の蕁麻疹の原因となるものには、以下のようなものがあげられます。
- 日光や急な温度差による刺激
- 皮膚を掻いたことによる刺激
- 疲労や精神的ストレス
- 発汗
- 虫歯
- 血液疾患
ただし、原因が特定できないことも少なくありません。
蕁麻疹の治療法
内服薬
蕁麻疹の治療には抗ヒスタミン薬を使用します。さまざまな種類があるため、効果や体質に合わせて適切なものを選びます。
- クロルフェニラミン（ボララミン）
- ＋ステロイド含有（セレスタミン）
- オロバタジン（アレロック）
- ルバタジン（ルバフィン）
など
蕁麻疹の予防法
アレルゲンを避ける
自分にとって蕁麻疹の原因となるアレルゲンが特定できている場合は、特定の食べものや刺激を避けることで、発症を防ぐことができます。
規則正しい生活習慣で免疫力を高める
蕁麻疹の予防には、身体の免疫力を高めることも重要です。規則正しい生活習慣はさまざまな病気の予防になります。
バランスの取れた食事・質のよい睡眠・適度な運動を意識しましょう。過度な疲労や精神的ストレスが溜まることを避けて、心身両方の健康を保つことが大切です。
症状が出ても、掻かない
蕁麻疹の症状が出ても、掻かないようにしましょう。掻くとかゆみが増して湿疹化する可能性があります。
通常、蕁麻疹は数十分から数時間で消えるため、掻かずに様子を見ることが大切です。治まらないときは別の疾患である可能性が高いため医療機関を受診してください。
